疫学調査によると、日本人の約8%が片頭痛に悩まされているといわれ、男性よりも女性に多くみられます。たいていの場合、10~20歳代ではじめてあらわれ、その後、いわゆる「頭痛持ち」に移行します。
片頭痛の場合、痛みは数時間から、長い場合は数日間続きます。片頭痛の名のとおり、頭の片側のこめかみから目にかけてのあたりが痛むことが多いのですが、頭の両側や後頭部が痛むケースもみられます。
診断基準片頭痛の症状には、次のような特徴があります。
①「ズキンズキン」あるいは「ガンガン」と脈打つような激しい痛みが続く |
②頭痛の起こる回数は、月に1~2回程度から、多いときには週に1~2回 |
③痛みは1~2時間でピークに達し、吐き気やおう吐を伴うケースが多い |
④あまりの痛みに動くこともできず、仕事や勉強などが手につかなくなったり、寝込んでしまうことも |
⑤痛みの発作が起きている間は、姿勢を変えたり、頭をちょっと傾けたりするだけでも痛みが強くなる |
⑥音や光に対して過敏になっているため、ふだんは気にならない程度のまぶしさ、テレビの音や話し声などがうるさく感じられることも多い |
⑦明るい場所にいたり、周りがうるさいときにも痛みが増す |
何らかの原因で脳の内部や周辺の血管が収縮し、その反動で拡がり過ぎたとき、拡がった血管が直接、近くの感覚神経を刺激するとともに、血管の周囲に炎症が広がり、痛みが起こると考えられています。
なぜ血管が収縮したり拡張したりするのか、まだはっきりとわかっていませんが、血液中の血小板から分泌されるセロトニンという神経伝達物質や、脳の血管の周囲に存在する三叉神経の関与が推測されています。
●過労や睡眠不足、精神的ストレス |
●月経、妊娠、出産などによる女性ホルモンの分泌バランスの変化 |
●家族歴 |
●特定の食べ物 |
●空腹 |
●人込みや騒音、まぶしい光 |
●気候の変化 |
●睡眠 |
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