ポストコロナ症候群/コロナ後遺症
=news== 2021.3.24 =
テレビ大阪「やさしいニュース」(16:44~16:59)から取材を受けました。
令和3年3月24日(水)上本町わたなべクリニックの渡邊章範院長がテレビ大阪のニュース番組やさしいニュース」(16:44~16:59)から取材を受け【コロナ後遺症のケア】について解説しました。
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新型コロナウイルスに感染すると大半の患者は12週間以内に症状が改善するが、12週間が経過しても症状が改善されない場合「後遺症」を意味する『ポストコロナ症候群』の疑いがある。
疲労・倦怠感、咳、頭痛、息切れ、嗅覚・聴覚障害、肺の炎症や損傷などコロナ症状と同じようなものから、関節痛、記憶障害、抜け毛、心理的な影響(不眠症など)、腎臓や心臓の炎症・損傷など全身に影響がでる。
後遺症から呼吸不全や不整脈・心不全、肺塞栓症や脳梗塞、川崎病に類似した症状が発生するケースなど合併症も確認されている。
嗅覚障害・・・19.4%(60日後)9.7%(120日後)
息苦しさ・・・17.5%(60日後)11.1%(120日後)
だるさ・・・15.9%(60日後)9.5%(120日後)
咳・・・7.9%(60日後)6.3%(120日後)
脱毛・・・新型コロナ感染から平均58.6日で脱毛症が発症するが、原因は未解明
何らかの症状が、120日間続いた人約半数
(2021年3月25日までのデータ)
A 新型コロナウイルスによる症状
B 社会的問題から引き起こされる症状
C 持続感染が続いているための症状
ウイルスの直接要因の後遺症の例
血栓ができたことに対する後遺症
嗅覚・味覚障害など神経にダメージが起こった障害が残ることによる後遺症
社会的要因による後遺症の例
働けないことに対する心的ストレス
感染したことによる社会的孤立感
原因が様々で複合的なため、治療には分子生物学の専門知識と併せて、心療内科などの幅広い知識が必要。
現在は、急性期のコロナ対策が中心であるが、今後多くのコロナ後遺症を持つ患者さんが増加することが見込まれる。
コロナ後遺症の診察・治療には、新型コロナの徹底的な感染予防やreal time RT-PCRなどの分子生物学的知見や心療内科や神経内科などの幅広い見識が必要になる。
【イギリス】
咳、息切れ、頭痛、倦怠感、吐き気、意識障害、聴覚障害など
【イタリア】
倦怠感、胸痛、肺機能障害、味覚・嗅覚・聴覚障害、めまい、関節痛、脱毛など
【アメリカ】
急性腎障害など
【ドイツ】
心臓病のリスクが高まるなど
【中国】
肺拡散容量の低下、呼吸筋力の低下、肺画像異常など
【韓国】
慢性疲労、胸痛、腹痛、ブレインフォグ現象(記憶と集中が困難になる)、肌の変色など
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